慈悲の瞑想
これまで、いろいろなマインドフルネス瞑想法を学んできました。
今回は、自分や周囲の人へ思いやりの心を持つための「慈悲の瞑想」を学びます。

思いやりの瞑想
「慈悲の瞑想」は、「ラビング・カインドネス瞑想」とも言います。
人間関係に疲れたとき、苦手な人に自分の感情を支配されてしまっているときなどは、「慈悲の瞑想」をおこなってみましょう。心が静まります。
大切な人や、家族を思っておこなうと、より一層思いやりを持てるようになります。
また、周囲の人だけではなく、自分に思いやりが持てないとき、自分のことが好きになれないときにもおこなってみましょう。
自己肯定感が低く、自分に自信がない人も、続けるうちに、ありのままの自分を受け入れ、愛せるようになります。
「慈悲の瞑想」は、自分も含めこの世界にある全てに思いやりと愛情を持つための瞑想なのです。
慈悲の瞑想をはじめる
「座る瞑想」の要領で、姿勢を正して好きな方法で座りましょう。
次の言葉を、心の中で繰り返してください。
(まずは、自分の幸せを祈ります)
私の悩み・苦しみ・悲しみがなくなりますように
私の願いが叶いますように
私が健康でありますように
私が幸せでありますように
(次に、大切な人たちの幸せを祈ります)
私の大切な人たちの悩み・苦しみ・悲しみがなくなりますように
私の大切な人たちの願いが叶いますように
私の大切な人たちが健康でありますように
私の大切な人たちが幸せでありますように
(苦手な人がいれば、その人に対して祈ります)
あの人の悩み・苦しみ・悲しみがなくなりますように
あの人の願いが叶いますように
あの人が健康でありますように
あの人が幸せでありますように
(地球全体のことを思って祈ります)
生きとし生けるものの悩み・苦しみ・悲しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いが叶いますように
生きとし生けるものが健康でありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
全て唱えたら、深呼吸をしましょう。
「慈悲の瞑想」を終えたら、自分の内面の変化に気がつきましょう。

多くの人は、自分の心が静まったのを感じるはずです。
そして、自分や人に対して、心が温まるような優しさを感じたことでしょう。
人とのつながりや、地球や宇宙との繋がりを感じる人も中にはいるかもしれません。
その感覚に気がついてください。
慈悲の瞑想は、まず、自分に対して祈ります。
それは、自分に思いやりを持つことができなければ、他者に対して思いやりを持ったり理解したりすることはできないからです。
慈悲の瞑想は、仕事に行く前や、人に会う前におこなうのもおすすめです。
瞑想を続けていくと、瞑想の後に人に会ったときと、そうでないときは、
その人に対する考えや態度が変わっていることに気がつきます。
今回は「慈悲の瞑想」について学びました。
人に対して、地球に対して、優しい気持ちになるのを体験できたことと思います。
ぜひこちらも日々の瞑想の中で取り入れてみましょう。