Lesson1-3 マインドフルネスによって得られる効果1

マインドフルネスがもたらすもの

今や世界中の人が実践しているマインドフルネス。
世界中で広まったのは、多くの人が試してみた結果、効果が得られたからに他なりません。
マインドフルネスによって得られる効果を、これから2セクションに渡って学んでいきましょう。

ストレスを解消できる

「風邪をひかないように」「いつまでも若々しくいられるように」と、日々身体を鍛えている人は多いと思います。

実はそれと同じように、マインドフルネスによって、心を鍛えることができます

人は自分の思い通りにいかないときや、予期しないことが起こったりすると、ストレスや不安を感じてしまいます。
特に現代では、生きづらさを感じている人も多いことでしょう。
しかし、マインドフルネスで心を鍛えることにより、常に心が静かで落ち着いた状態になり、何が起こっても動揺せずにいられるのです。

実際に、マサチューセッツ工科大学のストレス・クリニックでは、マインドフルネス瞑想を取り入れたプログラムがおこなわれ、多くの人がストレスと上手につきあう方法を学んでいます。

また、瞑想で呼吸を整えることで、交感神経と副交感神経のバランスが整います。
その結果、深い眠りにつくことができ、眠りの質が高まることがわかっています

不安を軽減できる

人は意味もなく不安になる生き物です。

「将来が不安」「仕事が不安」「天災が不安」など、不安に思うことをあげたらきりがありませんね。
しかし、多くの人はこうした不安を日々抱えながら生活をしています。

良く考えてみると、不安というのは過去か未来のことだと気がつきます。
今ここにいる現実には焦点を合わせず、過ぎ去ったことやこれから起こるかもしれないことに不安を抱いているのです。

マインドフルネスによって「今」に集中することで、自分がどうして不安なのかということを客観的に観察できます
そうすれば、今やるべきことが自然とわかり、不安な気持ちを解消することができるでしょう。

アイデアがひらめくようになる

過去の後悔、未来への不安、これからやらなければならないこと、そしてストレスなどで頭がいっぱいになっていると、脳が酷使されリラックスができません。脳がこのような状態だと、正常な判断ができず、集中もできず、ますます不安やストレスに悩まされます。

マインドフルネスが身についてくると、思考が落ち着き、心も冷静になるので、心身ともにクリアな状態になります
このような状態にすることができると、直感力が働きやすくなったり、ひらめきやアイデアが浮かびやすくなります。

集中力が高まる

マインドフルネスによって、集中力も高まると言われています。
マインドフルネス瞑想では、自分の呼吸に集中します。
最初は不安や恐れ、心配ごとなど、さまざまなことが頭の中をよぎりますが、
その度に自分の呼吸に集中するというトレーニングを繰り返します。

トレーニングを毎日続けていくと、徐々に集中力が高まっていきます。
瞑想のときだけではなく、日常生活や仕事のときにも集中力が高まっていることに気がつくことでしょう。
仕事中に頭の中にいろいろなことが思い浮かんできても、すぐに自分がすべきことに集中し直すことができるようになるのです。

また予期せぬ事態が起こったり、不安におそわれても、
今自分がすべきことに集中し直して冷静に判断し、対処できるようになります。